公教育の充実 2011 1 8

 これは、人から聞いた話なので、不正確かもしれませんが、
それでも、あえて書く必要があると思いました。
 ある公立高校は、交通不便な立地と少子化の影響により、
生徒が減り、廃校となったそうです。
 そこで、廃校となった公立高校を私立の学校法人が買い取り、
中学・高校の私立校を開設することになりました。
この学校は、今春オープンの予定で、受験生には人気があり、
県内どころか、近隣の県からも受験生が集まるとのことです。
 公立高校の民営化も成功し、資源の再利用も、うまくいったので、
「めでたし」と言いたいところですが、
よくよく考えてみれば、この学校は、建物は同じで、
代わったのは、教師だけということになります。
教師が代われば、交通不便な立地でも、人気校になるということでしょうか。
 公教育の充実は、大切なことです。
なぜならば、公教育が低迷すれば、
経済的な格差の固定化・世襲化を招くことになります。
 私立の中学・高校に子どもを通わせるには、
親の経済力が必要となります。
 こうした親の経済力に左右されない教育を充実させてほしいものです。
これは、政府の重要な仕事だと思います。

聖職 2010 7 24
 夏が来ると、よく思い出すのが、高校時代のことです。
私が通った高校は、公立高校でしたが、
学校の先生が、夏休みに「予備校」を開いてくれたのです。
 私の故郷は田舎なので、東京の大学受験予備校に通うのは大変でした。
しかし、「東京の生徒には負けるな」ということで、
先生が、学校で「予備校」を開いたのです。
 私は、その時、こう思いました。
「先生たちは、公務員だから、
がんばっても、がんばらなくても給料は同じなのに、
どうして生徒の学業に対して熱心なのか」
 これに対して、先生たちの思いは、こうでした。
「我々は、労働者ではない。聖職である。
教育を通して、日本の国づくりをしている」
 今でも、私は、高校の先生には感謝しています。
先生たちの献身的な努力がなければ、今の私はなかったでしょう。













































トップページへ戻る